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介護職で長く働くために必須の3つの判断基準|やりがいだけでは続かない現実とキャリアパスの築き方

# 介護・福祉業界での就職・転職を考える前に知っておきたいこと

## ポイント1:やりがいと現実のギャップを理解する

介護・福祉業界への就職を考えるとき、「人の役に立ちたい」「困っている人を支援したい」という純粋な気持ちは非常に大切です。実際、この仕事は誰かの生活を直接サポートでき、感謝されることが多い職業です。しかし重要なのは、やりがいだけでは続かないという現実を認識することです。

介護職は身体的負担が大きく、腰痛や関節痛に悩むスタッフも少なくありません。また、利用者さんの急な対応が必要になったり、夜勤があったりするなど、生活のリズムが不規則になることもあります。さらに、給与水準が他業種に比べて低い傾向にあるのも事実です。

だからこそ、実際に施設見学をしたり、現場で働く人の話を聞いたりして、具体的なイメージを持つことが大切です。良い面だけでなく、困難な面も理解した上で「それでもこの仕事をしたい」と判断できれば、長く続ける可能性が高まります。

## ポイント2:自分に合った職種と職場選びが最大のポイント

介護・福祉業界には、実は多くの職種があります。高齢者施設での介護職、障害者支援施設でのサポート、児童養護施設での支援、相談業務に特化した職種など、様々な選択肢があります。

また、同じ介護職でも、職場によって労働環境は大きく異なります。スタッフ数が充実している施設とそうでない施設では、一人ひとりの負担が大きく変わります。給与体系や福利厚生、研修制度の充実度、働く人たちの雰囲気なども、長く働き続けられるかどうかに大きく影響します。

転職活動では、給与や勤務地だけでなく、「ここで何年も働きたいか」「スタッフ間の人間関係は良好か」「キャリアアップ※1の可能性があるか」などを総合的に判断することが重要です。可能であれば、面接時に職場見学をさせてもらい、実際の雰囲気を感じ取ることをお勧めします。

## ポイント3:資格取得とキャリアパスを計画的に進める

介護・福祉業界では、資格を取得することで仕事の幅が広がり、給与アップにつながる可能性があります。初任者研修※2から始まり、介護福祉士※3、ケアマネジャー※4など、段階的にステップアップできる道があります。

大切なのは、就職後も学び続ける姿勢です。最初は資格がなくても働ける職場もありますが、働きながら資格取得をサポートしてくれる職場を選ぶことで、キャリアの選択肢が増えます。また、他業種への転職も視野に入れ、介護で培った経験を活かして福祉事務所などの行政機関で働くルートもあります。

自分がこの業界で何年後にどうなっていたいのか、という長期的なビジョンを持つことで、今何をすべきかが見えてきます。職場選びの際には、その施設が従業員の成長をサポートしているかどうかを確認することも、重要な判断基準になります。

※1 キャリアアップ:仕事の経験や資格を積み重ねて、より高い職位や役職につくこと
※2 初任者研修:介護職として働くために必要な基本的な知識と技術を学ぶ研修
※3 介護福祉士:介護職の国家資格。より専門的な知識と技術が認定される
※4 ケアマネジャー:利用者さんに最適なサービスを計画・調整する専門職