介護に関して聞いてみました!
介護の仕事に興味がある方へ
Q.1 介護の仕事は「大変そう」「難しそう」という印象を持たれやすいですが、
実際に働いてみてどう感じていますか?
最初は誰でも不安。でも、少しずつ慣れていける。
確かに、介護の仕事は「大変そう」「難しそう」というイメージを持たれやすくて、最初は不安を感じることもあります。私も初めて現場に立ったときは、どう接すればいいのか戸惑うことがありました。
でも、どんな仕事でも最初は難しく感じるものですよね。少しずつ慣れていく中で、自分なりのやり方やコツが見つかってくると思います。
Q.2 未経験の人が働きやすいように取り組んでいることは何ですか?
「自分でできる」と感じられるまで、伴走型でサポートします。
多くの事業所では、未経験の介護士(ヘルパー)への研修期間が短く、見学や研修が3日から1週間程度で終わり、その後は「もう一人でお願いします」と任されることも少なくありません。初めての人にとっては、理解や経験が浅いままで現場へ出ることになり、戸惑うことが多いと思います。
桜の恋では、未経験の人が自信を持てるようになるまで、継続的にサポートを行うことを大切にしています。研修期間を区切らず、現場でも経験者が伴走しながら実務に携わってもらい、利用者さんとの関係を築いていく中で、困ったことや迷うことがあれば随時フォローしています。
「自分でできる」と感じられるまでサポートを続けることを大切にしています。
Q.3 人間関係の不安を持つ方も多いですが、職場の雰囲気について教えてください。
気軽に話せる、ちょっとしたやり取りが、
気持ちを軽くするきっかけにも
桜の恋は、居宅介護で、基本は1対1で利用者さんと向き合う仕事のため、職場の人間関係で悩むことは、施設などと比べると少ないのかなと思います。
気軽に話せる雰囲気も大事にしています。基本的に担当介護士は利用者さんのご自宅へ直接訪問することが多いので、事務所とのやり取りは主にLINEや電話で行うことが多いです。
仕事のことだけでなく、何気ない雑談や近況を話すこともあります。もちろん、みんな忙しい中ではありますが、ちょっとしたやり取りが、気持ちを軽くするきっかけになることもあるかなと思います。
Q.4 介護士(ヘルパー)さんが長く働けるように、取り組んでいることはありますか?
問題や課題を抱え込まないよう、一緒に解決します
介護現場では、いろいろなことが起こります。利用者さんも一人の人ですし、その時々の体調や気持ちによって、不安定になることもあります。特に体調が悪い時や混乱している時は、思わず強い言葉が出たり、動作が荒くなってしまうこともあります。
このような場面では、介護士は自分の身を守ることが最優先です。状況によっては、一旦その場を離れて会社へ連絡してもらうようにしています。
トラブルが起きた時は、スタッフだけで対応せず、事務所の担当も現場へ行って状況を確認します。利用者さんや関係者と直接話をして、原因を確認しながら解決方法を考えています。
普段から小さなことでも気軽に話せるようにしています。早めに相談できることで、問題が大きくなる前に気づけたり、何かあった時も早めの対応や、より良い解決につながるのかと感じています。
Q.5 施設での介護と居宅介護の違いについて教えてください。
居宅介護は自宅での生活の延長。生活スタイルを大切に
施設での介護は集団生活としての管理。居宅介護は自宅での生活の延長。この違いがとても大きいです。
施設は入居者の安全が優先され、スタッフも複数人で働く環境です。私が過去に働いていた施設では、食事や入浴、起床や就寝の時間などが決められていて、スケジュールに合わせる必要がありました。自由が少なく、制約が多い環境だったと当時を思いだします。
もちろん、施設によって工夫や配慮の仕方はさまざまです。
一方、居宅介護は、自宅での生活を続けながら支援を受けられる点に特徴があります。日々の暮らしの中で、食事を楽しんだり、外出したり、趣味に取り組んだりと、これまでと変わらない過ごし方をできるだけ維持できるようにサポートします。
桜の恋では、利用者さん一人ひとりの生活スタイルを大切にし、その方に合った支援を行うことを心がけています。自宅での介護だからこそ、普段の生活リズムや習慣に寄り添いながらお手伝いできることを重視しています。
Q.6 一人暮らしの方にとって、居宅介護が特に重要である理由
訪問する人がいることで成り立つ生活がある。
介護士の仕事は、利用者さんが日々の生活を続けていけるように支えることです。介護士は、利用者さんにとって「目」や「手」や「足」の代わりになる存在です。
特に重い障害がある方や一人暮らしの方にとっては、私たちが行かなければ暮らしそのものが途切れてしまいます。命に関わることになることにもなります。
訪問する人がいることで成り立つ生活があります。利用者さん一人ひとりの生活を大切に支えていくことが、私たちの役割です。
Q.7 利用者さんとの関係づくりで、大切なことを教えてください
介護士は親戚や家族、友達とは少し違う、その間にあるような存在
利用者さんにとって、介護士は親戚や家族、友達とは少し違う、その中間にあるような存在です。
友達とは一緒に遊んだり食事をすることはできても、日常生活の中で困っていることや不便を解決できるとは限りません。でも、介護士は生活の中で必要なことに直接関わり、支援する存在です。時には、何気ない会話の中で気づいたことをサポートすることもあります。
例えば、普段はあまり話さない方でも、好きなテレビ番組の話題には反応してくれたり、決まった時間にお茶を飲む習慣を大事にされていたり。こういった細かい好みや習慣は、日々のやり取りを重ねる中で少しずつ見えてくるものです。
また、ご家族との信頼関係も同じくらい大切です。遠方に住んでいるご家族は、介護に直接関わることが難しい場合もありますし、認知症が進行することで、ご家族だけでは対応が難しくなることもあります。そういった状況では、介護士(ヘルパー)のサポートが必要不可欠になります。
そういう時に、『この介護士(ヘルパー)さんなら安心できる』と思ってもらえる存在であることが重要です。利用者さんだけでなく、ご家族にも安心感を提供できることを大事にしています。
Q.8 利用者さんとの距離感や関わり方をうまくつかめるようになるためのコツはありますか?
焦らず、利用者さんの声に耳を傾けることが何より大切
担当が変わることに不安を感じられる利用者さんは多いです。特に、長く同じ介護士が担当していた場合、その存在が大きな安心につながっていることを実感します。
利用者さんから『あの人じゃないと困る』といった言葉をいただくこともあります。それは、単に慣れているからというだけではなく、これまでのやり取りを通じて築かれた理解や信頼が背景にあるからだと思います。少しの変化にも気づいてもらえたり、自分のことをよく分かってくれているという感覚は、利用者さんにとってとても大きいものです。
新しい担当者が入る際には、できる限り丁寧に引き継ぎを行うよう心がけています。以前の介護士(ヘルパー)が同行しながら、利用者さんの様子や普段のやり取りを伝え、少しずつ新しい担当者が理解を深められるようサポートを続けています。
ただ、それでも必ずしもすぐに受け入れていただけるとは限りません。利用者さんにとっては、日常の中で築かれた関係が大きな支えになっているため、同じように信頼を得るにはどうしても時間がかかることがあります。
焦らず、利用者さんの声に耳を傾けることが何より大切かなとおもいます。表情や仕草、言葉の中にある小さなサインを見逃さないように注意しながら、少しずつ理解を深めていくことを意識しています。
Q.9 どのような方が介護の仕事で活躍できますか?
さまざまな世代やライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が大切だと考えています
高齢化社会が進む中で、介護業界は現在人手が足りていない状況です。そのため、さまざまな世代やライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が大切だと考えています。
例えば、子育て中の方には、子どもが学校に行っている間だけ働けるようにシフト調整を行っています。また、親の介護をしながら、フルタイム勤務が難しくなり、それまで働いていた会社を辞めてしまうことも多いです。そうした方々にとって、親の介護をしながらでも、介護の仕事で新たに生計を立てることもできるかと思います。
シニア世代、70歳以上の方でも働いていただけます。実際に、シニアの方々が活躍している事例も増えてきています。
私たちの事業所では、こうしたさまざまなライフスタイルに合わせた働き方ができるようにしています。自分の生活スタイルに合わせた働き方を希望する方は、ぜひ一度ご相談ください。